今年もPG、上野オークラ劇場との共催により、《第31回ピンク大賞》を開催いたします。
昨年同様、年間５本以上の新作ピンクをご覧になった方が投票に参加いただけます。

《第31回ピンク大賞》開催決定、ならびに投票募集開始の告知ともに、皆様へご報告となります。

30年にわたり続けてきたピンク大賞ですが、今回をもって終了させていただくことになりました。
これが《ピンク大賞 ファイナル》となります。

1989年＝平成元年、PGの前身であるミニコミ誌NEW ZOOM-UP創刊とともに《ピンク大賞》もスタートしました。当時はピンク映画の年間製作本数も150本ほどあり、会社や監督ごとに異なる個性がせめぎ合って生み出された玉石混交の作品群から、ピンクの枠を突き破るような優れた作品を評価し広めていく、というのがミニコミや映画賞を運営する大きな意義と原動力とでした。

現在は新作が年間40本弱、そのほぼすべてがオーピー映画によるもの、という寂しい状況が続いています。時代の流れとして仕方ないことでしょうが、ピンク映画＝独立系成人向け(R18+)映画というひとつの定義や価値観も今や確固たるものではなく、むしろそこから逸脱していかなければ、ピンク映画は生き残れない時代になったともいえます。

そうした時代の変化の中で、この先の将来も見据えた時に、《ピンク大賞》という形を継続させていくことは限界なのではと感じました。

ピンク映画そのものが、「ネオ・ピンク映画」といったような一歩進んだ違う形にすでになりつつあり、その形へとはっきり生まれ変わるべき時なのではと思うのです。昭和〜平成と生き続けたピンク映画の、新時代へ向けての転生、そんな期待と願いを込めてということでもあり、この終了は、ピンク映画をめぐる様々な状況の変化や問題を昇華させ、次へ向かうための「発展的解消」だと、私は考えます。

今回、上野オークラ劇場の方々に、まずはそのような思いを伝え、例年以上に時間をかけて話し合いを行いました。業界の変化に合わせて尻すぼみや自然消滅する形ではなく、きちんと最後と謳って終止符を打つことこそが、これまで参加していただいた方々にも一番良いのではと。それはPG、上野オークラ劇場さん、共通の思いとして合致しました。

2013年から6年間共同開催をして下さった上野オークラ劇場さんにも、改めて感謝をいたします。

最後のピンク大賞、より多くの方々に参加いただけることを願っています。

PG　林田義行

投票用紙は下記のいずれかで配布いたします。終了しました。
●上野オークラ劇場、横浜光音座内で配布【2019年3月1日（金）〜4月1日（月）】
●下記の成人映画館にて配布【2019年3月7日頃（準備でき次第）〜3月31日（日）】
　・シネロマン池袋
　・水戸銀星劇場
　・山梨 甲南劇場
　・浜松 シネマハウス新映
　・京都 本町館
　・大阪 上六シネマ
　・広島 横川有楽座
●郵送をご希望の場合は、お名前、ご住所、用紙希望と明記した紙と返信用の82円切手を同封の上、下記までお送り下さい。
　〒153-0044　目黒大橋郵便局留 　林田義行気付　PG投票係
　※郵便局留のため、必ず【普通郵便】でお送りください。
　※郵送による用紙請求は2019年3月20日（水）必着。返送まで１週間程度かかる場合もありますので、余裕をもってお申込みください。

投票結果、イベントの詳細は4月上旬に発表いたします。

《第31回ピンク大賞》対象作品