| 2002年8月6日公開製作・配給…新東宝映画
 ○スタッフ○監督…深町章
 企画…福俵満
 脚本…岡輝男
 撮影…長谷川卓也
 録音…シネ・キャビン
 編集…酒井正次
 助監督…佐藤吏
 スチール…津田一郎
 ○キャスト○遊佐田鶴子…若宮弥咲
 鵜飼幸也…岡田智宏
 若林吾郎…なかみつせいじ
 遊佐静馬…なかみつせいじ(二役)
 神尾敦子…相沢知美
 速水るい…水原香菜恵
 | ○物語○昭和22年、東京。鶴子のもとへ幸也という見知らぬ人物から手紙が届いた。田鶴子のことならなんでも知っているという。彼女が犯罪者だということも。
 幸也は幼い頃から肺を患い、寝たきりの生活を送っていた。そんな彼の唯一の愉しみは、蔵の窓から遠眼鏡で外の世界を観察することだった。ある日、彼は遠眼鏡に映った田鶴子の美しさに目を奪われ、その虜となった。聾唖の叔母を持つ彼には読唇術の心得があり、田鶴子と夫の静馬の間で交わされる会話を読み取ることができた。
 やがて長い戦争が終わり、静馬が乗った復員船が沈んだという報せが田鶴子のもとへ届いた。悲しみに暮れる彼女の前に、静馬の妹・敦子が訪れ、静馬が死んだ場合、家督は敦子に継がせるという父の遺言を聞かせた。田鶴子の前に静馬の異母弟という吾郎が現れた。田鶴子は静馬と瓜二つの彼に静馬の身代わりになって欲しいと頼み…。
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