| 2003年1月31日公開製作・配給…新東宝映画
 ○スタッフ○監督…深町章
 企画…福俵満
 脚本…河本晃
 撮影…清水正二
 録音…シネキャビン
 編集…酒井正次
 助監督…佐藤吏
 ○キャスト○菊夫…岡田智宏
 さゆり…河村栞
 よしえ…里見瑤子
 祐介…白土勝功
 みつこ…酒井あずさ
 謙造…港雄一
 ジジイ…広瀬寛巳
 | ○物語○詐欺師の菊夫は、旅館に泊まっては会社から緊急呼び出しがあったと書置きを残して宿代を払わずに早朝に抜け出すという行為を繰り返していた。
 そんな菊夫がとある田舎のバス停に降り立った。ベンチに座っていた爺さんから、この辺の大地主が愛人の娘にやらせている旅館があると聞かされ、菊夫はその旅館を訪れた。その男は東京に妻子を残してこの地で温泉を掘り当て、愛人に子供を生ませた。やがて愛人は死に、東京の奥さんと子供が見つからぬまま自分も寝たきりになったのだった。菊夫は女将のさゆりに自分は兄だと告げ、嘘がバレぬよう様子を伺いながら父・謙造と会った。そしてオーバーな演技で涙を流しながら謙造に詫び、白々しく抱きしめた。板前の祐介はさゆりに本当の兄かどうかよく確かめた方がいいと言った。
 翌朝、今度は謙造のもう一人の子で菊夫の姉だというよしえが現れ…。
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