| 2018年3月30日公開制作…加藤映像工房
 提供…オーピー映画
 ○スタッフ○監督・脚本・編集…高原秀和
 原作…坂井希久子
 《フェティッシュ》特選小説
 撮影…下山天
 照明…ガッツ
 音楽・整音…野島健太郎
 録音…堀田範仁
 スチール…本田あきら
 助監督…加藤義一
 監督助手…江尻大
 撮影協力…森川圭
 
 ○キャスト○瀬田美夕…榎本美咲
 瀬田勝男…重松隆志
 宮本賢太…竹本泰志
 小森美晴…涼南佳奈
 滝川勇気…櫻井拓也
 鹿山茂明…酒井健太郎
 田所由美…NIMO
 水野晃…那波隆史
 
 | ○物語○美夕と美晴は、気づけばもう三十路である。部署は違うが同じ会社の同期でもあり、既婚者の美夕は、浮いた話がない美晴を心配する。二人がいた居酒屋に、同じ会社で働く年下の勇気と晃が現れた。四人は挨拶だけ交わし、それぞれの時を過ごす。
 『噛』
 かつて美晴は、当時の部課長・鹿山と3年ほど不倫していた。鹿山はいずれ妻と別れ美晴と再婚すると言っていたが、別れた今ではそれが本心だったのかさえ分からずにいた。行為中、上腕二頭筋辺りを噛まれることが至極の快楽だった鹿山は、美晴に噛ませ呆気なく昇りつめる。やがて美晴も噛むことで最高の快楽を得る女になった。時は過ぎ、美晴は部下となった勇気とホテルに行き…。
 『声』
 由美は恋人・晃の誕生日の前夜、仕事で地方に行き雪の交通機関乱れで帰れないと言われる。お祝いの準備をしていた彼女はガッカリする。去年の春、奮発して通販で購入した皿が破損していて、由美はサポートセンターに電話した。そこで対応した晃の声と神対応に、声フェチの彼女はいつの間にか癒やされていた。その後、晃が交換対応で自宅を訪問し…。
 『匂』
 仕事の忙しさから夫・勝男とセックスレスになっていた美夕は、カメラマン・宮本と食事する。匂いに敏感な彼女は、勝男との結婚を決めたのも彼の放つ、自分だけが好きな匂いだった。その日の彼女は、勝本の匂いに惹かれ、人妻でありながらつい誘いに乗ってしまうが、ふと思いとどまり最後まで受け入れることはなかった。それを知らない勝男は、遅く帰宅した美夕を労う。昔と変わらない彼の匂いに、一瞬でも違う男の匂いを纏って帰ろうとした自分に自責の念が湧く…。
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